香港と深セン

 
 
 
 数日前の記事で、
 中国の何処かの研究機関なのか
 地方政府なのかよく分かりませんが、
 2020年頃に香港と深センが合併するという報道があった様です。
 
 
 一国二制度の下、香港は中国返還後50年間は
 現行の体制を維持すると中国政府は言っています。
 
 
 
 
 
 ( ̄~ ̄;) ウーン
 
 
 
 
 
 果たしてこの国際的公約(?)が守られるのか
 良く分かりませんけど、
 実態経済的には緩やかに近づいて行くのでしょうね。
 
 
 冒頭の写真は運輸及房屋局局長である鄭汝樺(写真中央)が
 昨日深セン空港を訪問し、その設備等を見学したというものです。
 
 
 まだ計画段階ではありますが、
 香港空港と深セン空港を
 最短17分の高速鉄道で結ぶ話もあります。
 
 香港空港としては成長著しい近隣のマカオ空港や、
 国際線としての地位を確立しつつある広州空港との競争が激しくなりますから、
 香港空港を国際線のハブとして、
 深セン空港を中国国内線のハブとして活用出来れば、
 両社にとって美味しい話になるのでしょう。
 
 
 これは単なる一例でしょうけど、
 香港と深センでは同様の動きが加速する事は間違い有りません。
 
 香港在住者ではあれば必ず持っていると思われる
 デビットカードのオクトパスですが、
 これも近い将来深センの地下鉄や公営バスにも
 使用出来る事になります。
 
 
 香港と深センの間には
 目に見えるボーダーが設置されていますけど、
 こんな所を見ると
 既に経済的なボーダーは確実に低くなっている事が実感できます。
 
  
 
  
 
 この様な状況は香港にとっても
 深センにとっても良い事なのでしょうけど、
 やはりちょっとマイナス面も有ると思います。
 
 
 香港にとっては深センの様な中国内陸部を
 今後、益々意識する必要があり、
 それは物価や人件費で真っ先に現れるのでしょう。
 
 
 その動きの一部なのか分かりませんが、
 先日より香港のキャセイ航空では、
 来年度から従業員の医療保険が削られるという事で
 労使が揉めています。
 
 
 
 
 
 
 
 また、本日は香港の大手通信キャリアである『1010』で、
 従業員60名のレイオフが実施されたと報じられています。
 
 
 少し前にも紹介しましたが、
 香港の人件費総額は
 最近の経済成長を反映し全体的に伸びていますが、
 管理職の人件費総額は逆に減っています。
 
 それは人件費の高い管理職の仕事を
 香港のそれより安い中国へ移管しているためです。
 
 
 
 
 
 
 10月の国慶節連休中、
 中国大陸からの観光客がカジノの盛んなマカオに流れ、
 香港への観光客減少が危惧されていましたが、
 結果的には対前年同期比で増えていました。
 
 
 一説によるとこれは、
 中国大陸から香港への
 株式や不動産への投資ツアーが催行され、
 これが観光客数の下支えをしたと言われています。
 
 
 
 
 香港のHSBC銀行では、
 少し前まで日本人による口座開設ツアーが盛んに行われ、
 HSBCの本社ビルには沢山の日本人が訪れていました。
 
 ところが日本人は口座を開設しても、
 口座維持手数料が掛からない最低金額だけを預金し、
 投資活動を殆ど行わないという方が多かったそうです。
 
 そのためHSBC
 香港IDを持っていない日本人に対しては、
 口座開設が非常に厳しくなっています。
 
 
 これは想像ですけど、
 現在ではそんな日本人に代わって、
 中国人の口座開設者が増えて居るのでしょうね。
 
 銀行としても頻繁に取引をしてくれ手数料の入る中国人は、
 とても大事な顧客になっているのでしょう。
 
 
 
 あっ!
 
 ちなみに中国人が簡単に香港で口座開設出来るのか、
 それは私の想像ですからご容赦下さい。
 
 
 
 
 やはり経済的には一体化してきているのですね、
 香港と深セン
 
 まぁ、自然な成り行きでしょうけど。
 
 
 
 
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