香港ドルの存亡

 本日上場の中国銀行やH株は予想通りの展開ですし、分析等
 は他のブログ等で確認して下さい。
 
 今日はちょっと真面目に香港ドルについて考えてみました。
 
  
 あまり話題になっておりませんが、先頃香港の要人だったと
 思いますが、香港ドルに関する興味深い見解を示しています。
 
 香港ドルはその名前の通り、米国ドルを基に運用されていま
 す。運用されているという表現は適切ではないかもしれませ
 んが、若干の変動幅は有るにせよ、US$1≒HK$7.78程度にて
 実質は固定されています。つまり、香港ドルというのは、米
 国ドルでの保証をする事により成り立っている訳です。
 
 これを先ほどの要人が、「香港ドルを今後中国元にリンクさ
 せる可能性は有る」との趣旨の話をしたからです。中国元に
 ついては、米国ドルに対して強く切り上げる様米国から圧力
 が掛かっています。そのため中国元もほんのちょとだけ変動
 幅を持たせており、US$1≒8中国元程度で為替が推移していま
 す。今後はこの為替は徐々に中国元高となり、いつかは対米
 国ドルの交換率は香港ドルのそれと同じになり、また追い越
 して行くと思います。
 
 その様な状況になった場合、香港ドルはより優位(強い)な
 通貨である中国元にリンクさせる事は自然な流れになってく
 ると思われます。中国元高になった際の香港ドルがどの様な
 位置付けになるのか、結構皆さん心配されていると思います
 し、不安であると感じていると思います。
 
 中国元高の状況が今後も続き、香港ドルが中国元にリンクし
 た場合、香港の相対的価値も上昇する事が期待され、特に不
 動産等は急騰するかもしれません。
 
 この様に考えると、この所高値で推移している香港不動産市
 況もまだ上昇の余地は有るかも知れません。ただ、実態的な
 改善ではないため、香港不動産は一時的な上昇後バブルによ
 り弾けてしまうと思いますし、極端なインフレになる事も考
 えられます。
 
 まあ、相場をつくるには絶好の内容かと思いますので、今か
 らこの事を頭の片隅に置いておき、実際にこれらの内容が実
 現した際にすばやく実行すればチャンスは有ると思います。
 
 でも、香港ドルが中国元にリンクした場合、完全に香港経済
 は中国のシステム内に組み込まれてしまいます。香港が中国
 に復帰した際に中国政府が約束した今後50年間は香港の体制
 を維持するという内容は、ほんの10年位で経済面の統合を行
 ってしまう事になるのですね。
 
 これが上手に出来れば、次に目標としている所も、、、、。
 
 
  
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